Sorry,Japanese only
星の家頁 -----------火星-----------
2003.9.11 23:43 -----------------------------
2003火星大接近特集
7万年に一度とか分けの分からない騒ぎ方をされた今回の火星大接近も終わりました。
火星接近はだいたい2年半おきに、大接近は約15年おきにやってきます。ちなみに筆者の記憶にある火星大接近は1972年、筆者が望遠鏡を買ってもらって初めて見た火星でした。長年天文ファンであった筆者も火星大接近自体は三回目の体験なのでやはり見ごたえのある火星が見られました。
7万年に一度（笑）の火星を皆さんと共有しましょう。
今回の接近では、Webカメラと呼ばれるパソコン直結の動画カメラを使って、1000枚を越える画像をコンポジットし、画像処理を加える方法が大流行し、実績を上げました。
しかし、筆者の所有する16cm反射望遠鏡では口径不足も有るのと、デジタルカメラのほうが優れた画像処理チップを搭載しており、ピクセルサイズがより緻密で小さいことも有利と判断して、あえてデジタルカメラに固執しました。
それ以上に、天文雑誌で、処理のいい加減な比較によりデジタルカメラよりWebカメラ有利と書かれていたことに反感を持ったのですが。
2003年8月22日 0時27分〜28分
露出 1/8秒×60コマコンポジット
撮影機材等：高橋 MT-160（D=16cm反射）、コレクター、ニコン O-5mm、ニコン E990（COOLPIX990、VGAサイズ、デジタルズーム×4）でコリメート撮影
MacOSX、KeithsImageStacker 3.3、Photoshop7→WindowsXP、ステライメージ4
大接近時の火星と、去りゆく火星の比較。
ほぼ同一地形が見えています。 視直径と極冠の大きさがだいぶ小さくなっており、欠けだしています。
秋にしては移動性高気圧の安定した気流なのですが、8月のシーイングには及びませんでした。
大シルチスという下に飛びだした地形は火星の中でも特に目立つ模様です。
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透明度3/5-2/5 シーイング5/10-3/10
露出1/8（25:04のみ1/2） 各50-120コマコンポジット 撮影地：神奈川県横浜市戸塚区 撮影機材等：高橋 MT-160（D=16cm反射）、コレクター、ニコン O-5mm、ニコン E990（COOLPIX990、VGAサイズ、デジタルズーム×4）でコリメート撮影 MacOSX、KeithsImageStacker 3.3、Photoshop7→WindowsXP、ステライメージ4 9月になって気流がさらに悪く、比較的良かった時の連続写真。
23時から24時の間、気流が安定したがちょうど南中時だった。25時（翌1時）の写真が赤いのは高度が下がって透明度が悪化したから。
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23時20分〜25分
24時34分〜38分
- 撮影地：神奈川県横浜市戸塚区
- 撮影機材等：高橋 MT-160（D=16cm反射）、コレクター、ニコン O-5mm、ニコン E990（COOLPIX990、VGAサイズ、デジタルズーム×4）でコリメート撮影MacOSX、KeithsImageStacker 3.3→WindowsXP、ステライメージ4
- その他：シーイング 3-4/10、透明度 2/5
悪シーイングのうえに雲も流れる悪条件でしたが、好きな地形が見えているので撮影を強行しました。ひどい写りのは捨てて合成したので、コマ数が半分程度しか使えませんでした。それでも解像度が悪いです。銀塩時代でもコンポジットでできの悪いものを混ぜると逆効果でしたがデジタルでも同じですね。 KeithsImageStackerは自分の目で確認して効率良く悪像を捨てられるので気に入りました。
9.11 21:10 9.11 21:39 9.11 21:54 
9.11 22:29-34 9.11 22:41 9.11 22:56 
9.11 23:16 9.11 23:33 9.11 23:43-47
撮影地：神奈川県横浜市戸塚区
撮影機材等： 高橋 MT-160（D=16cm反射）、コレクター、ニコン O-5mm、ニコン E990（COOLPIX990、VGAサイズ、デジタルズーム×4）でコリメート撮影、露出 1/8秒×120（200）コマコンポジット MacOSX、KeithsImageStacker 3.3→WindowsXP、ステライメージ4
2003.9.6 22:41 この日子供や友人と”観望会”をしました。 2003.9.3 23:50 雲間から撮影したみすぼらしい写真を
デジタル・コンポジット、復元、強調処理。
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デジタルカメラ生画像 ↓ 約30枚コンポジット（ソフトK）
最大エントロピー法画像復元（ソフトS）
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約30枚コンポジット（ソフトR）
同上 如何にして写真を完成させるか。
一枚の写真ではゆらぎの影響でぼけて、ノイズの影響でざらついている。これをデジタルコンポジットで自動的に何枚もの画像を重ねて平均化して、統計学的手法で画像処理しシャープにする。
8.23 23：02 8.23 23：26 8.23 23：50 
8.24 0：21 8.24 0：46 8.24 1：15 
8.24 1：32 8.24 1：46 8.24 2：12
撮影地：神奈川県横浜市戸塚区撮影機材等：高橋 MT-160（D=16cm反射）、コレクター、ニコン O-5mm、ニコン E990（COOLPIX990、VGAサイズ、デジタルズーム×4またはXGAサイズ、デジタルズームｘ2）でコリメート撮影、露出 1/8秒×30-50コマコンポジット
MacOSX、KeithsImageStacker 3.3→WindowsXP、ステライメージ4
模様の細かさが違うのは、画像処理の差だけでなく、シーイングの善し悪しも影響しています。
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2003.8.4 23:52 2003.8.7 1:06 
2003.8.6 23:54 2003.8.22 23:59
甦れ、過去の写真
過去に撮った写真です。コンポジットなどが簡単にできなかった時代で、諦めていた写真達もスキャナと画像処理で甦らせました。
火星接近はだいたい2年半おきに、大接近は約15年おきにやってきます。ちなみに筆者の記憶にある火星大接近は1972年、筆者が望遠鏡を買ってもらって初めて見た火星でした。しかしこのときは火星に大砂嵐が起こって白っぽいだけで模様が見えませんでした。
1988年は2003年の15年前、前回の火星大接近の年でした。このときはすでに現在使用中の望遠鏡、高橋MT-160(16cm反射)を使って、しかも当時流行の白黒フィルム、テクニカルパン（TP2415）を水素増感したものが、横浜にあった望遠鏡ショップ「アトム」で販売されていたので、それを使いました。当時としては結構先端の写真だと思っていますよ；）。
こうして写真を甦らせると、過去のネガ、ポジの保存整理をしておかなくてはと思います。そして今できる限りのことをしておかないとこうして将来復活できる可能性もないことになってしまいますから、あきらめてはいけませんね。
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1988.8.28 コダカラー400一枚ネガ
6枚コンポジット+画像復元処理
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1988.10.10 TP2415水素増感一枚ネガ
4枚コンポジット+画像復元処理
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